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2023年3月3日金曜日

なぜ苗木を育て、裸地を減らそうとしているのか。

 ここももの森は、1973年ごろから系統だった管理がされていない放置林です。

今森のあるコナラ・クヌギのほとんどが、50年の年輪を作っている木です。勿論若い木もありますが。

いま気候変動についての関心が高まっています。夏の強い豪雨、気温の上昇、空気の汚れは、目に見えるように、毎日の天気予報に現われています。CO2二酸化炭素をなんとかしなければならないという課題・難題を突きつけられています。

そこで、その策として従来から注目されているのが、植物・木の光合成運動です。木は、二酸化炭素と酸素の関係で、人間に大切な働きをしています。
若い木々は、取り込む二酸化炭素より酸素を排出します。そのおかげで、空気の温度は上がらずに均衡を保つことができます。つまり、気候変動・CO2の削減に効果があります。

樹種別・林齢別二酸化炭素吸収量の研究があります。

https://www.shinrin-ringyou.com/ondanka_boushi/tanso_kyusyu.php
 ぜひこのサイトをお読みください。

ここももの森は、コナラ・クヌギがほとんどです。樹齢50年近くの木は、残念ながら二酸化炭素吸収量は減り、酸素の排出量も少なくなっていると考えられています。

ここももの森のコナラは、ほとんとがナラ枯れの立ち枯れ木です。もちろん酸素も二酸化炭素も関係のない木々になっているのです。

今日2023年3月2日、ここももの森の13本のナラ枯れの立ち枯れ木が、伐られました。黄色のテープの半分です。あとの黄色のテープの木は、経過観察として残されます。伐採費用が市全体では、大変な金額になります。だから最低本数しか伐りません。また、人の通行の安全に問題無いと判断した木々は残されます。

   赤い●が今回の伐採木、青の●が経過観察となっています。



私たち独自でナラ枯れ木の調査をしています。まだ全地域を周り切れていません。
が、その対象木は沢山あります。

この木の先端部は、写真で十分に確認できるような状態です。これに気づかず、ヤブの中にあるのでナラ枯れの立ち枯れ木とすることが出来ませんでした。

本当に残念ながら、ここももの森は瀕死状態にあるのです。だからこそ、若木を育てなければなりません。

ドングリが地上に落ちて、根を出し芽を出して育った木々が沢山あります。小さいな場ですが、圃場にしました。確実に大きく育って欲しいと願ってのことです。

また裸地については、これを全く無くそうとは考えていません。それは無理なことと思っています。今の裸地が、どんどん広がっていかないように心配しています。気候変動により、これまでの植生では、育たなくなることがあるのではと考えています。
課題が多くある問題ではありますが。ご参考までに、引用先をご覧ください。

草地として残したい!だから裸地を減らしたいと考え、実行しています。

私たちは、森林の専門家ではありません。分からないことだらけです。でも市民の皆さんがここももの森を利用することを制限したりするつもりはありません。許容範囲内にと作業を進めています。どうぞご協力くださいますよう、お願い申し上げます。

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